こんにちは。
はるです。
この記事では、不妊治療の基本的な流れ・タイミング指導についてまとめています。
★基本的な流れ
・不妊症の原因は様々であり、治療法もそれぞれ異なる。
・基本的には簡便なものから始めて、妊娠が得られなければより高度なものにステップアップしていく。
・ステップアップまでに何周期治療を行うかは、原因や年齢を考慮する。
タイミング指導
↓
卵巣刺激
↓
人工授精(AIH) → 顕微授精(ICSI)
↓
体外受精(IVF)
↓
顕微授精(ICSI)
★タイミング指導
適応 |
◎原因不明不妊(機能性不妊) ◎原因因子が治療で改善されたもの |
・様々な方法で排卵日を予測し、性交の機会を妊娠可能な期間に合わせることで妊娠確率を上げる方法がタイミング指導である。
・妊娠を得るには、少なくとも一方の卵管の疎通性が必要なので、子宮卵管造影を施行しておくことは必須である。また、子宮卵管造影後は、妊娠率が高まることが示されている。
・男性不妊となる原因がないことも確認しておく。
・タイミング指導の適応になる場合、排卵があることは前提であるが、妊娠率を上昇させるため、通常の排卵状態に加えてさらに排卵誘発剤を用いた卵巣刺激を行う場合もある。
・タイミング指導の期間は、通常4〜6周期が適当とされるが、女性の年齢が35歳以上の場合にはより早期にステップアップすることが推奨される。
★月経周期と妊娠確率
・妊娠を得るためには、性交のタイミング、人工授精の実施を妊娠確率の高い時期に一致させる必要がある。
・卵管内での精子生存期間は48〜72時間、卵子の生存期間は8〜12時間程度とされ、月経周期の中で妊娠が得られる期間は限られている。
・排卵2日前が妊娠確率が最も高く、排卵日から8日以上前、3日以上後の性交では妊娠の可能性はほとんどない。
・性交のタイミング、人工授精の実施は、排卵少し前から排卵直後までは適している。
次の記事では、人工授精についてくわしくまとめていきます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
はる
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